【注文方法に変化!?】進化しつつあるUberEats
街中を歩けば、UberEatsのカバンを背負った若者をよく見かけるようになりました。ここ数年でテイクアウトやデリバリーを行う店舗が急増しています。
理由は様々ですが、
・仕事が忙しくなり、コンビニで買う時間が惜しい
・在宅勤務の割合が増加した
・出来るだけ、外出を控えたい
様々な要因が重なり、「フードデリバリー」が最近大幅に普及しつつあります。
今まで宅配サービスがなかったレストランや飲食店も、テイクアウトやデリバリーを始めるようになりました。ピザー以外の飲食店のデリバリーが社会に馴染んできたように感じます。
今回は、ここ数年で一気に認知されてきたUberEatsの魅了とフードデリバリーについて紹介します。
①現在フードデリバリーの状況や普及率はどれほどなのか?
「(世界で)2022年までにフードデリバリー率が11%まで拡大する」と米国Morgan Stanley社からレポートが発表されました。
フードデリバリー市場は、2023年は、1,452億8,200万米ドルまで拡大すると予想されています。2018年と比較して、およそ1.5倍の規模です。
実際、UberEatsは、
・2016年9月に渋谷区と港区で、約150店のレストランパートナー、1,000名の配達パートナーと契約しサービスをスタート。
・2018年に入ると、東京以外の都市部にもサービスエリアを拡大。
・2019年6月のレストランパートナーは10,000店を超える。
Uberの日本売上は公表されていませんが、Uber JAPANの決算公告をみると、
純利益は2017年度の3,059万円から2018年度は1億2,837万円と4.2倍に伸びています。
フードデリバリーの業界は着実に伸びてきています。
②フードデリバリーの一つである「UberEats」の魅力とは!?
1、アプリの使いやすさや仕様変更もニーズにあわせて繊細になっている
スマートフォンの定着で、アプリをインストールすれば、好きなお店や料理を簡単に注文でき、決済を完了させると、到着時刻や配達員の位置まで確認できます。
手軽にデリバリーサービスが受けられる利便性がユーザーに支持されています。
食べログのようなレビューサイトでは店舗ごとに評価されていたのに対し、UberEatsでは料理ごとの人気度が分かる特徴があります。
ユーザーにとっては、様々なレストランの料理を一括して検索でき、宅配に対応していないお店舗の料理も注文できるメリットがあります。
2、大変な世の中で「置き配」が指示できる
UberEatsも置き配が可能です。
メリットは、
・配達員と利用客の接触を避けることが可能。
・到着時間に合わせて即座に対応できるように待機する必要がない。
・受け取り時に顔を見られなくてすむ。
・家の中を見られないという安心感やプライバシーの保護。
様々なメリットがあり、私も置き配ができるなら、置き配をお願いしますね。
これからさらに、需要が増えると思われます。
3、家族や友人の代わりに食事をオーダーした場合に状況を追跡できる機能を搭載
家族や友人の代わりに食事をオーダーした場合に状況を追跡できる機能などと搭載しています。デジタル技術の普及のためできることです。
AIの利用により、注文管理センターからの配送指示は、配達員の位置把握、配達実績、利用者からの評価等、様々な指標をもとに、各配達員へ割り当てられます。
そして、GPSデータの共有により、配達員の位置はGPS情報にて、管理センター、注文者に共有されます。
とてもハイテクな技術を応用したサービスです。
③フードデリバリーの今後について
フードデリバリーの課題として、配送の人手不足が問題です。各社ともそれぞれの配送の仕組みや強化に工夫を凝らしています。
例えば
・出前館は、自社の配達員だけではなく、朝日新聞との提携で、新聞配達員を巻き込んだデリバリーシステテムを構築。
・Uber Eatsは、親会社の米国Uberの配車事業のノウハウと先進的システムをデリバリーに応用して、個人事業主の配達員によるシェアリングデリバリーを構築。
・ファインダインは、自社の既存事業である「銀のさら」のデリバリーネットワークを活用。
・楽天デリバリーは、親会社「楽天」の配送ネットワークやノウハウを活用。
ドローンや自動運転車の導入という革新的な取り組みが実施予定
「Uber Elevate」部門では空のシェアライドという新しい市場開拓に着手しています。
Uber Eats に利用するドローンも開発しており、2019年7月に香港で開催された「Future of Food Summit(食の未来会議)」で、自動車とドローンを組み合わせた最初のコンセプトモデルを披露しました。
日本でUberのライドシェアはタクシー会社と連携していて名古屋や広島で始まる
Uber Eats を運営する Uber はIT企業であり、既存の業界にデジタルトランスフォーメーションをもたらす企業だと言えます。
シェアライドやフードデリバリー以外にも、
・運送会社と貨物をマッチングする「Uber Freight」
・法人として利用した Uber のサービスを一括管理できる「Uber for Business」
・米国限定で患者を医療機関に送り届けるB2Bサービス「Uber Health」
・研究開発部門にあたる「Uber Advanced Technologies Group」
などを展開しています。
研究開発部門にあたる「Uber Advanced TechnologiesGroup」では、自動運転車を開発しており、将来的にドライバーレスカーによるライドシェアサービスを実現しようとしています。
2019年4月にはトヨタ、デンソー、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの3社殻計10億ドルを出資しており、米国内ですでに試験運転を行っています。
最後に
フードデリバリーはこれからもっと伸びていくと考えられます。
現在日本は、女性の社会進出に伴う家事軽減、外出困難な高齢世帯の増加、コロナ対策など様々な課題を抱えています。
フードデリバリープラットフォームが、様々な課題の解決をフォローしてくれることが期待されています。需要もあるため、これからのデリバリーサービスはドローンや、あらゆる配送ネットワークを活かして便利になっていくでしょう。
簡単にかつ便利になったフードデリバリーですが、このような状況下だからこそ利用してみてはいかがでしょうか?